世界に先駆け台湾プロ野球(CPBL)開幕、その視聴方法は

新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で2020年4月現在、日本のプロ野球は開幕延期を余儀なくされています。4月17日の12球団代表者会議で、交流戦の中止と5月末までの試合開催断念が決定されました。

2020年日本生命セ・パ交流戦 中止のお知らせ
http://npb.jp/news/detail/20200417_01.html

2019年4月12日メットライフドームにて観戦。
奇しくも2020年CPBL開幕のちょうど一年前。



世界で唯一プロ野球の試合が開催される台湾

一方、今のところ世界で最も成功裏にコロナを封じ込めていると名高い台湾では、4月12日にプロ野球CPBL(Chinese Professional Baseball League, 中華職業棒球大聯盟)が無観客の条件付きで開幕しました。他国に目を移せば、韓国KBOはおそらく5月開幕、本場アメリカMLBや日本NPBに至っては見通しが立たない状況ですから、無観客とは言え開幕に漕ぎ着けたことは快挙です。

そんなCPBLに対して、野球に飢えている世界の野球ファンからにわかに注目が集まっています。主催者側もそうした需要を予測していたようで、Twitter上では英語解説付きのライブ中継が無料で見られるようになっています。

ELEVEN SPORTS TAIWAN
https://twitter.com/ElevenSportsTW

英語解説はアメリカの野球ファンを意識してのことだと思いますが、実際に彼らからの感謝や興奮を伝えるツイートが溢れています。

日本の野球ファンである私も是非見たいと思ったのですが、残念ながら日本からその放送は視聴できないようです。

Twitter上のCPBL英語ライブ放送。
「このライブ放送はご利用の地域では視聴できません」と表示される。

調べてみたところ、上記のイレブンスポーツは数か国でスポーツのネット配信を行っており、日本においては有料サービスの一部としてCPBLの試合を配信していることが分かりました。日本から無料視聴出来ないのは既存のサービスとの整合性を保つためでしょう。

では、日本からCPBLを視聴するには他にどのような方法があるのか、調べてみることにしました。

CPBL視聴方法比較

日本からCPBLを見るには、有料・無料合わせていくつか方法があることが分かりました。以下に比較してみます。

イレブンスポーツ

https://elevensports.jp/

上記イレブンスポーツの日本版です。「プロ野球プレミアム」という月額980円の有料サービスに加入するとCPBLの試合が視聴可能になります。また、時々無料配信を行う日もあります。

実はこの「プロ野球プレミアム」は、日本のファーム(二軍)公式戦を650試合視聴可能というユニークなサービスで、説明を読む限りではそれがメインのようです。CPBLについては全試合は配信しておらず、多くても1日に1カード、日によっては配信無しの場合もあります。

無料配信日に視聴してみたところ、解説は英語でした。おそらくTwitterで他国向けに配信しているものと同じでしょう。

CPBLTV

https://www.cpbltv.com/

CPBLが公式で運営するライブ配信サービスです。契約は1シーズンごとで、料金は1,099 TWD (≒ 3,900円)です。レギュラーシーズンに加えてポストシーズンまで全試合視聴可能です。

シーズン全試合込みで4,000円程度というのは魅力的な価格です。

基本的には台湾国内のユーザに向けたサービスですので、Webサイトや試合の実況・解説は中国語です。当然日本語は全くありませんし、英語も契約に関わる大事な部分にしか併記されていません。とはいえ外国からの加入が不可というわけではなく、きちんと加入手続きさえ済ませれば視聴できます。

Yahoo TV

https://tw.tv.yahoo.com/cpbl/

台湾のYahoo TVによる無料のライブ配信です。全試合ではなく、1日にどれか1カードが配信されるようです。

無料ですが、有料に比べて画質が落ちるといったことはありません。問題なく視聴できます。有料との違いは、日本の民放テレビと同じようにイニング間にCMが入ることです。これはこれで、台湾の日常を垣間見るようで面白いです。(余談ですがCM内で、日本ではめっきり聞かなくなった「Yahoo ~𝅘𝅥𝅮」というヨーデル風のサウンドロゴが流れます)

Ustream等と同じようにコメント欄があるので、台湾ではそれを楽しみにYahoo TVを利用する人が結構いるのかもしれません。当然中国語のコメントなので、我々外国人が会話に参加するのは困難ですが。

まとめ

ここで取り上げた3つの他にも、CPBLの試合を配信しているサイトは色々あるようです。個人的には、思ったよりも簡単に日本から視聴できそうだと感じました。

また、日本人にとっては台湾との時差がたったの+1時間であることは大きいです。例えば台湾時間18:35開始の試合をロサンゼルスの野球ファンが観戦しようとすると、午前3:35になってしまいます。一方日本時間では19:35になり、学校や仕事終わりにナイターを見るという普段通りのリズムで楽しめます。色々な物事が非常事態色に染まっていく中で、普段通りに楽しめるというのは価値あることだと思います。

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